1日10人以上の脳を見る診療放射線技師が考える「頭痛」

診療放射線技師
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頭が痛い・・・市販の薬で治してるけど、これは正しい治療法なの?そもそもどんな原因があるの?

 

「頭痛持ち」の方ってよくいますよね。

しんどそうに頭を抱えているのは見てる側としても辛いです。

 

結局、「頭痛持ち」って何?

 

病院では「頭痛持ち」は病名ではありません

どんな症状なのかよく聴き、CTやMRIを撮ったりして、患者さんそれぞれに適切な治療を行います。

 

頭痛の精査で放射線科に検査にみえる方はたくさんいます。

毎日色々な人の脳をみていますので、頭痛の本当の怖さも知っています。

 

いってみよ〜。

片頭痛

「頭痛持ち」=片頭痛

あなたもそんなイメージを持っていると思います。

頭の片側にズキズキとした拍動性の痛みが特徴です。

血管の拡張が原因で生活習慣で引き起こされたり改善することがあります。

  • 1日に10人以上の脳を見る診療放射線技師が考える「頭痛」睡眠不足
  • 寝だめ
  • 空腹
  • ホルモンバランス
  • ストレス

これらは原因になることがあるので要チェック!

ダイエットや月経周期などが関わるため、女性に多い のも特徴です。

ストレス発散のために週末に寝だめすると片頭痛を引き起こしてしまいます。

余計に頭痛がストレスになってしまっていること、ありませんか?

 

ついつい1日中寝ちゃうんだよね・・・。

 

生活の見直しと 冷やすことで血管が収縮して緩和されます。

 

筋緊張性頭痛

筋緊張性頭痛と書くと見慣れないかもしれませんが、「肩こりからくる頭痛」と考えてください。

後頭部や首すじの筋肉が緊張して頭痛を引き起こします。

デスクワークの人 や あまり腕を動かさない人 によく見られる症状です。

筋肉に走っている 血管が細い というのも原因の一つと考えられます。

まずは腕を回して、首周りや肩甲骨周りの筋肉をほぐして血管を拡張しましょう。

片頭痛とは逆に血管を拡張した方がいいので 温めると症状が軽くなると考えられます。

 

片頭痛は冷やすけど、筋緊張性頭痛は温めるのか

 

副鼻腔炎

春はとっても暖かくて、過ごしやすい僕の好きな季節です。

しかし、春の訪れは花粉症の人たちにとっては 悲報 でしかないようです。

鼻水が止まらなくなり、ついには副鼻腔炎になってしまう可能性も!

 

顔の骨には 副鼻腔 と呼ばれる穴が空いています。

鼻から繋がる「前額洞」「篩骨洞」「蝶形骨洞」「上顎洞」と呼ばれる穴です。

これらの穴に細菌が繁殖して 膿が溜まる ことを 副鼻腔炎 といいます。

蓄膿症 のほうが馴染みがあるかもしれません。

顔から頭にかけてや、目の奥に痛みがあらわれます。

ひどいと骨が溶けるなんてこともあります!

 

骨が溶ける!?

 

癖になったり慢性化して治りにくくなる病気なので根気強く治療しなければいけません。

まずは耳鼻科にご相談ください。

 

 

髄膜炎

細菌が脳の周囲に入り込んでしまうと髄膜炎を引き起こします。

軽いうちは 風邪のような熱が出たり軽い頭痛から始まります

数日のうちに治ればいいのですが、髄膜炎にかかると何日も高熱が出て頭痛がひどくなってきます。

「吐き気」や「首が硬直してきた」といった症状ならすぐに受診してください。

髄膜炎は残念ながら CTやMRIでは発見が難しい 疾患でもあります。

 

画像に写らなくても注意が必要なのか・・・。

 

細菌の検査を行って診断・治療をしていきます。

 

脳出血

CTは出血を診断するのにとても有効です

極めて微小な出血でなければ見逃すことは少ないし、高速撮影が可能です!

脳出血は急変の恐れやすぐに手術・処置が必要となることが多いため、撮影をした技師はすぐに医師へ判断を仰ぐべき疾患です

出血した場所によって病名・症状が変わります。

 

皮質下出血

一般的に脳出血といえば脳の中の 細かい血管が破れて出血 することで起こります。

厳密にはさらに脳のどこで出血したかによって症状やその後の処置が変わることがあるため、CTで出血を認めた場合は、どの部位でどの程度の出血なのかを判断する必要があります

 

クモ膜下出血

脳と頭蓋骨の間には3層の膜(脳:軟膜:クモ膜:硬膜:頭蓋骨)があります。

クモ膜下出血は軟膜とクモ膜の間で出血が起こります。

原因として、多くは動脈瘤の破裂 で引き起こされます。

殴られたような痛み が走り、意識が無くなるなど 急速に症状が進行してしまいます

 

クモ膜下出血怖いね・・・。

 

心配な方は予防として、脳ドックを受けることをおすすめします。

MRIは脳の血管を映し出す ことができます。

何年かに1度でも受けておけば安心です。

 

もしも脳動脈瘤に処置を行う場合はクリッピングやコイルと呼ばれる針金のようなもので処置を行う場合が多いです。

この処置によってクモ膜下出血を起こす危険性が少なくなります。

 

硬膜下血腫

クモ膜と硬膜の間での出血です。

クモ膜下出血ほど急激に症状が進行して命に関わる、ということは少ないです。

多いのは 高齢の方 で、呂律が回らない、ふらつく、体が片方に偏るといった症状が多いです。

数週間以内に頭部を打撲 していることが多く、そこからジワジワと出血してしまうのが原因となります。

慢性化することも多いですが、脳が押されて偏位するほど出血している場合は、その 血を抜く処置 が必要になります。

 

硬膜外血腫

硬膜と頭蓋骨の間に出血を起こします。

頭痛から発見されるというよりは、外傷で頭蓋骨が骨折している場合など のほうが多いです。

小児 でも頭部を強く打撲したときは注意が必要です。

出血のスピードが早い 場合が多いので、発見したら脳がダメージを負う前にすぐに処置が必要となります。

 

脳腫瘍

脳腫瘍が発見される原因は様々です。

頭痛の他にめまいなどの症状、ドックなどで偶然、味覚障害などいろいろな症状が現れます。

頭痛は 何日も続く ことが多く、急激にではなく段々と強くなっていくことが多いです。

長く続く頭痛には注意が必要ですが、日本人は特に我慢してしまうことが多いと言われます

 

やっぱり頭痛が続く場合はちゃんと検査したほうがいいんだね

 

腫瘍やがんというと大人の病気であるイメージだが 小児 に発生しやすい腫瘍もあります。

小児の場合は進行も早い場合が多く、胸が痛くなります。

下の写真は実際に年齢がひと桁の子の症例です。

 

まとめ

色々な頭痛の原因が有りますが、自分で診断せずに正しい知識を身に着けることが大事です。

本人が軽い気持ちで我慢をしていると 思わぬ病気が隠れているかもしれません

 

治療法でも片頭痛や筋緊張性頭痛では 冷やす のか 温める のか、痛みを緩和する方法が変わってきます。

診察や検査で自分の頭痛の 原因が何かをはっきりと突き止める ことが大切です。

原因を追求し適切な治療を行うために、僕たち診療放射線技師は日々、検査を行っています。

 

頭痛を甘くみずに、適切な治療で毎日を穏やかに過ごしましょう

 

 

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